〜新生活スタートに向けた、親子のコミュニケーション〜
進学・進級など、新しい生活が始まる前後は、
楽しみと同じくらい、不安や緊張が生まれやすい時期です。
この文章では、ポリヴェーガル理論の考え方をヒントに、
親子で「安心」を育てていく関わりについてまとめました。
新生活へのワクワク、ドキドキ

「楽しみだね」「ワクワクするね」という気持ちと一緒に、
「ちゃんとできるかな」「大丈夫かな」という不安が出てくるのは、
とても自然なことです。
進学・進級は、子どもにとっても親にとっても、
はじめてのことが続く時期。
ドキドキするのは、頑張っている証でもあります。
不安や緊張は、体の自然な反応
不安を感じたとき、
私たちの体の中では「自律神経」が働いています。
自律神経は、
意識しなくても命を守るために動いてくれる、大切な仕組みです。
この自律神経の働きを、
分かりやすく説明した考え方の一つがポリヴェーガル理論です。
自律神経には、3つの状態があります
ポリヴェーガル理論では、
心と体の状態を、3つに分けて考えます。

安心している状態(緑)
気持ちが落ち着き、人と関われる状態。
このとき、子どもは本来の力を発揮しやすくなります。
緊張している状態(赤)
ドキドキしたり、体がこわばったり、イライラしやすい状態。
「戦う・逃げる」ことで身を守ろうとしています。
元気が出ない状態(青)
ぼんやりしたり、話したくなくなったりする状態。
動かずにエネルギーを守ろうとしています。
子どもの姿は何色かな?と観察してみる

子どもの姿を観察して、今日は何色かな?と見てみるとどうでしょうか。
入学前にハイテンションなのは『赤』の体。
不安で固まっているのは『青』の体。
『わがまま』や気持ちが弱いのではなく、
体が一生懸命、新しい刺激に適応しようと頑張っている証拠なんです。
まずは『あ、今赤(青)なんだな』とその様子を観察して、
実況中継することから始めてみましょう。
子どもの安心は、親の安心とつながっている

子どもの心と体の状態は、
実は、親の状態と強くつながっています。
子どもが不安でいっぱいのとき、
親も一緒に焦ってしまうと、不安は大きくなりやすくなります。
子どもの気持ちをそのまま受け止めながらそばにいるだけで、
子どもは少しずつ安心できるようになります。
「安心」につながる関わり

・だだそばにいる
・ゆっくり話を聴く
・背中をさする
・だっこする
・体にふれる
こうした関わりが、
子どもにとっての「安心」につながっていきます。
おわりに
子どもが安心して毎日を過ごすために、
まず大人が「緑」でいること。
そして子どもに『緑のバトン』を渡すこと。
子どもと一緒に、新生活にゆっくりと漕ぎ出していきましょう。
参考にしたもの
この記事の内容は、以下の考え方や資料をもとにしています。
・『ポリヴェーガル理論がやさしくわかる本』吉里恒昭
・『生徒指導提要(改訂版)』文部科学省

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